たむこ

八日目の蝉のたむこのレビュー・感想・評価

八日目の蝉(2011年製作の映画)
3.2
人間の渦巻く私利私欲が描かれた本作。妻がいるにも関わらず関係を結んだ男、それに依存する愛人。愛人が男の実の娘を誘拐し、のちに愛人逮捕され娘は無事帰還するも、娘の姿を受け入れられず心を病んだ母。誘拐事件によって幸せに見えた家庭は歪み、機能不全なっていく。
もともとあった歪みが、誘拐によって露呈してしまっただけのように感じるが、どこの家庭もそんなもんかしら。社会の片隅に罪を犯した女の愛は、きっと存在していたんだろう。
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