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八日目の蝉のsumiccoのレビュー・感想・評価

八日目の蝉(2011年製作の映画)
4.0
鑑賞後
10分ぐらい号泣してから

「子どもを産む前に観たかった…」

心底思った映画です。


子どもを産む前に観て
そして
もしそのあとに子どもを持ったなら
親になってから
もう一度観てみてほしい映画
ナンバーワン。

2011年の公開当時
すでに子どもが2人いたあたしには
一生叶わない体験なんですよねえ。


ある男が不倫をします。
そして
妊娠した不倫相手に中絶を迫ります。
その直後
自分の妻が妊娠します。
そして無事出産します。

その子を不倫相手の女に誘拐されます。


↑映画はここから始まるんですが
あたしの文句もここから始まり(笑)

これは100%男が悪い!!!
でも不倫相手ばかり責める妻も悪い!!
かといって
不倫相手のしたことは絶対良くないし…
でも、でも、いやいや…

100%の定義がわからないぐらい
心がゆらゆらとブレて。

たった一人
なにひとつ悪くないのに
一生背負って生きるのは
誘拐されたその子どもだけ。


でも
たったある一言で
ダムが崩壊しました。

大好き、でも
覚えていて、でもないんだ
伝えたいのは。

もう泣けて泣けて
延々と泣いて
誰のことを許すとか認めるとか
愛だとか親だとか
もうそういうのもどうでもよくて。

人間って
ほんの少しでも
”解かる”と思えることは
心から否定できなくなる、というのは
事実ですね。


子どもがいないときに観ていたら
今よりフラットに
今よりドライに
もっと違った見方ができたかもと思うと
ほんと
過去の自分に観せてみたいなあ。
sumicco

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