尿道流れ者

イレイザーヘッドの尿道流れ者のレビュー・感想・評価

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)
4.0
デビッド・リンチの映画の中では一番怖くて、悪趣味だと思う。最初の嫁家族との会食シーンは不気味で逃げ出したくなる怖さがある。子を持つ不安や嫁家族と付き合っていかなければいけない窮屈さをこれでもかと表現している。ナンスは得体の知れない子や家族に不安を抱きつつも、意外とちゃんと世話をしたり、付き合いをしている。自分みたいなものから欲によって生まれた子供が正しい子供になるわけがないし、それでも生むことになってしまったという罪悪感ももしかしたらあったかもしれない。最後どうにもならなくて、不安や嫌な妄想でいっぱいになった頭を消しゴムにして無くなるまで使われて消えてしまいたいっていう願望が映像に直球で表してて笑ってしまう。