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イレイザーヘッドのAKのレビュー・感想・評価

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)
4.7
俺鑑賞史上最カルト映画は塚本晋也『鉄男』、スコセッシ『キリスト最後の誘惑』だったのだが、『イレイザーヘッド』も追加で。

本作の何が凄いって、そのグロテスクさに最後は慣れてしまうところにある。これはリンチ作品全てに共通することだけど。どんな鑑賞者だって、最初にあの未熟児を観た時は生理的嫌悪を覚えるはずなのに、映画に没入していくうちにその奇形な胎児を受け入れてしまう。

これをマジックと言わずなんと表すのか。宇宙空間に映るジャック・ナンスの構図は2017年版『ツイン・ピークス』の少佐の構図そのまま。そういう意味でも本作はリンチの原点。まぁ人には絶対すすめられないけどな!!
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