「奴らを皆殺しにする」
こっちの"キングダム"も中々面白いですね…!FBI対テロリスト。思想の違いはどうにもならない事、洗脳の恐ろしさ、そして何よりテロの悲惨さ。それらが身に染みて分かる作品だった。間違いなく面白かったし名作と言えるが、やはり心にズシッと重みがのしかかる。
「この国では伝統と近代化が激しく衝突している」
いつもと同じような日常から一変、いきなりテロが始まる。銃声音が響いたと思えば、更に自爆。地獄絵図からスタートする。いつ襲われるか、いつ銃撃戦が始まるか分からない緊張感がとてつもなく、ピリピリしながら観ていた。戦闘シーンも迫力があり、臨場感に満ちていた!
「アッラーは俺の家族よりお前たちの家族が好きなのか?」
まだ日本はかなり平和で、平和ボケしている人も多い。勿論自分もその1人だろうが、やはり未だにこの映画のような世界が存在している。自分たちは関係ないからと目を背けずに、しっかりと向き合わなければいけない。その意識が全体的に薄れているのではないだろうか?根本的に問題を見つめないと、何も進まない。それにこの映画みたいな状況が日本でいつ起こるかも分からない。近い将来かもしれない。だからこそ意識して考えなければいけない。正解なんてないし答えなんて見つからないけど、巻き込まれないために、被害を最小限にするために、防ぐために、出来ることはいくらでもある。と、長々と言いましたが、結構こういうの大事だと思うんですよねー。。
飴を渡すシーンが印象的。優しさが仇となる事もある。だからといって誰にでも心を鬼にするというのも良くないだろうし…。バランスですよね。
「爆弾を作る者もいつかその爆弾にやられる」
理不尽な殺害。それは憎しみ・恨みへとなり復讐へ走らせる。やられてはやり返し、やられてはやり返すの無限ループ。全員と仲良くしましょうなんて無理。世界平和など実現不可。だからこそ誰かがどこかでその負の連鎖を止めない限りありえない…。人類は全く進化していないのだろう。サブタイで"見えざる敵"とあるが、非常にイイ。それは世界中に、どこにでも、誰にでも潜んでいる。それを見るためには、逃げてはいけない。目をつぶった瞬間に見えなくなる。ラストのセリフは、何も解決していない事を表していてゾッとしたな〜。