『ローンサバイバー』のピーター・バーグ監督なので、もっとエンタメ色を予想してたんですけど、いい意味でめちゃめちゃ裏切られました♪
味方(同国籍)の中にも敵はいるし
敵の中にも、味方はいる!!!
テロリスト対FBI捜査というプロットを、少し複雑に描きながら、架空の事件であっても、どこまでもリアルに演出できている手腕が、終始冴え渡ってます
世界一の産油国サウジアラビアで起こったテロ事件
世界一の石油消費国アメリカ人が犠牲となります
緊迫と混乱を極める捜査線上に現れる容疑者
FBIとサウジ人との国境を越えた捜査チームというのが、この映画の最大の特徴ですね
そのFBIの面々が
ジェイミー・フォックス
クリス・クーパー
ジェイソン・ベイトマン
ジェニファー・ガーナー
って、なんとも渋くてセンスのいい配役ではありませんか♪
冒頭のテロ爆破、そして終盤の激しいクラッシュのように、映画としてのツボ(アクション)を押さえながら、過激テロ集団とアメリカとの対立を、抑えたテンションで描く捜査の一部始終(=中盤)が、その複雑性と危険性を暴きます
日本でもいつ起こってもおかしくはない時代に突入してしまいましたから、他人事とは思えない緊張感がありました
映画でフィクションですので、一応の落着はみせてくれます
それを、リアルな現実へと貫通させるラストシーンに脱帽