てるる

ダンス・ウィズ・ウルブズのてるるのレビュー・感想・評価

ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990年製作の映画)
3.8
ケヴィン・コスナーは物心ついた頃からハリウッドの大スター。

この映画もアカデミー賞受賞だったり、あの牛追いシーンをケヴィン・コスナー自身がこなしたということが話題になってた。

ただ、この映画観た時は中学生くらいで、「この映画長っ!」てしか思ってなかったよね。
ラブシーンとか早送りしたし(VHS)

でも以前はハリウッドにおける先住民(インディアン)の描き方は敵として描くことが多かった分、この映画の先住民の描き方は珍しかったんではなかろうか。

もちろん殺して頭の皮を剥ぐという野蛮な族も出てくるけど、主人公と交流するインディアンは好奇心旺盛かつ自らに誇りを持つある種崇高な存在として描かれている。

そして主人公と先住民たちとで言葉も分からないまま交流していく流れは好き。
でもそこに実は白人女性がいたってのは出来すぎ感もあるかな。

ラストも何かあっけなくて、しり切れとんぼな感じ。
最後実話っぽい語られ方するから、それなら仕方ないかと思いきや実話でもないんかい!

とはいえ、やはり当時のアメリカではあまり歓迎されないようなストーリーを私財を投げ打ってまで完成させたコスナーの執念には拍手👏

蓋を開ければ大ヒットかつアカデミー賞6部門受賞という、映画人としてはこれ以上ない結果も。

コスナーについては昔は態度の悪さや女癖の悪さ、その後に製作した「ウォーターワールド」が大コケ、「ポストマン」が駄作の烙印を押されたりと低迷。

でも今は上手い具合に年齢を重ねてて、昔よりも今の方が演技も出てる作品も好きなのが多い。

何よりこの映画でハリウッドにおける先住民の描き方を変えたというのは大きなあ功績だったと思う。
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