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プリンセスと魔法のキスのmichikoのレビュー・感想・評価

プリンセスと魔法のキス(2009年製作の映画)
2.0
ディズニー長編作品の第49作目。『ボルト』と『塔の上のラプンツェル』に挟まれた3Dアニメへの変換期におけるディズニー最後のセルアニメ映画。

次作の『ラプンツェル』が大ヒットしディズニーの低迷期を抜けたと言われるが、本作はその狭間に当たる作品である。ただ、日本での知名度はよそに本作の熱心なファンは多い。
様々な理由があると思われるが、印象的だったのは“願うだけでは夢は叶わない”というメッセージだった。星に願っても与えられるのは希望のみ。自分が努力することによって夢は叶う。それは男性も女性も関係無く心強い応援になるだろう。努力する人は努力する事が大事な事を人一倍分かっている。その背中を改めて押してくれる事は非常に有難いのではないか。特に女性にとっては非常にカッコよく見えるだろう。

本作の主人公はそのメッセージに少々支配され、自分を犠牲にし努力し過ぎてしまったが、それを助けてくれるのは普段は嫌われたり恐れられたりする動物といった数々の仲間や昔からの親友である。努力だけでなく周囲からの愛も受け取り、自らの欠点もお互いに認め合い補い合っていく、そんな数々のチカラによってプリンセスへと昇華していく姿は美しい。

非常に力強くてチャーミングなプリンセスだが、原題が『The Princess and the Frog』と言うだけあり物語の大半をカエル姿で描かれるのは、可愛いが少々勿体無い笑
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