れこーど

ウィンターズ・ボーンのれこーどのレビュー・感想・評価

ウィンターズ・ボーン(2010年製作の映画)
4.3
アメリカの寒村、荒んだ環境に生まれついた17歳の少女リー(ジェニファー・ローレンス)、彼女は心の病んだ母親の面倒を見、二人の幼い兄妹の姉でもある。そんな彼女は貧しいながらも愛情をもって家族と暮らしていた。
ある日、村の保安官から保釈中の父親が逃げたことで、数日以内に家を立退くよう言われる。彼女は父親を探し始める。

しっかりした映画です。村の掟こそ全て。そのコミュニティが主役。
背景、ストーリーに虚飾がない。もしあるとするなら子供達の着ている服が、それなりにいいんだけど、逆に粗末だと幼児虐待映画に感じられてしまうだろう。もう本当アメリカの寒村の話ですから。

おそらくこれより寒い映画は『レヴェナント』しかないんじゃないか。『ワイオミング』も寒いよね。

ここまで地味に作らなくても良くね?ってくらい派手さがなく、そして伝わってくるエッジの効きはハンパない。
テーマがテーマだけにこれ以上の評価はしませんが、虚飾性のある映画に食傷な方には特にお勧めします。


付記 そんなに美人ではないと思うんですが、何故か私はこのジェニファー・ローレンスの顔がすごく好きです。
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