パタリロ初期のエピソードである“国際ダイヤモンド輸出機構”からテロ組織“タランチュラ”のエピソードを映画化。
とは言え45分の尺なので、クライマックスである「スターダスト計画」編から逆算しているので前半のエピソードがカットされている。
パタリロとバンコランの出会い。ダイヤモンド機構のNo.9ジュニア・ビョルン登場とバンコランによる射殺。ダイヤモンド機構の暗殺者マライヒとバンコランの出会いなどは削除。
ので、ビョルン再登場と彼の正体が弟アンドレセンだったことなども、前日誕があることを前提として描かれているね。
また、ラストのパタリロが先祖と子孫を呼び原始時代にタイムワープするのも別のエピソードからの引用。おかげでラストがメチャクチャ唐突になる。
まぁ、パタリロってそういうノリだから仕方ないんだけど、ちょっと勿体無いかなぁ。
やっぱり2時間くらいかけて前半のエピソード込みで作って欲しかったな。
パタリロは話も多いし何でもアリなので、映画としてシリーズ化したらクレヨンしんちゃんのような国民的タイトルになれる可能性があると思う。
今作は、魔夜峰央テイストのビジュアルの再現も良かった。今ならもっと面白い映像表現が可能だと思う。
因みにスターダスト計画は加藤諒による舞台化もされているのでこちらも必見の面白さだぞ。