菩薩

パリでかくれんぼの菩薩のレビュー・感想・評価

パリでかくれんぼ(1995年製作の映画)
3.9
ジャック・リヴェット、パリに凱旋!とでも言うべき作品なのであろうし、過去にパリを舞台をにした彼の諸作品に見られた光景がここにもまじまじと息づいているのを嬉しく思う。屋敷、スクーター(『北の橋』と色違い?)、図書館、カラテ、秘密結社(笑)、インライン(ローラー)スケート、ストーカー(?)男等々…そこにバリバリの『めまい』オマージュが入り混じりに、絶妙に肩の力が抜けたミュージカルシーンが逆に映画を引き締める。現在のパリを生きる3人の女性が三者三様に過去に決着をつけ前を向いて歩き出す、と言うか実存にたどり着くと言った感じでテーマとしても爽快であるし、3人のファッションが毎度の事オシャレ(つか今の流行りって感じ)。まぁ毎度の事長いのはもうしゃーないとして…2人できゃっきゃっと男の悪口言いながら飯食ってるシーンでずっとナチュラルにパンチラしてるのとか最高(そこじゃない)。リヴェットBOXの3作品が好きな人はおそらく気にいるであろう一作。
菩薩

菩薩