スーパーエイプマン

ブラックブックのスーパーエイプマンのレビュー・感想・評価

ブラックブック(2006年製作の映画)
4.5
ナチ・サスペンスの超傑作。
非ハリウッド映画ゆえなのもあってか、どことなく画調がアーティスティックに決まっている。それでいながら退屈とは無縁の巧みなサスペンス演出と痛い暴力は間違いなくポール・ヴァーホーヴェン。
何より、こんなに鮮やかに裏切り者を殺す映画を他に知らない。その後、湖をオッサンと2人で眺めるシーンも涙が出るほどよい。『ミュンヘン』に匹敵するような哀しみと虚しさを感じさせる。