ねぎおSTOPWAR

2001年宇宙の旅 新世紀特別版のねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

3.7
10年ほど前、手塚眞さんの解説で断片的に鑑賞。
この度全編通して鑑賞しました。
冒頭約3分のOvertureというか黒味、テレビなら放送事故。
有名な「ツァラトゥストラはかく語りき」の作曲家はリヒャルトシュトラウス。「ドナウ」はヨハンシュトラウス。ヨハンシュトラウスのワルツはみんな音楽の授業で触れたでしょうが、この3拍子ってやつ、日本人にはないリズムなんですよね。演奏でもネイティブには負けてしまうところ。
・・すみません、本題へ。

この映画、よく知られるところは冒頭30分。「Dawn of Man」の映像を思い浮かべることでしょう。
道具を使う種族となった象徴として骨。そしてそれを食べるための攻撃道具に、そして同じ種族を殺すようになったという表現。そして骨を投げ上げたらそれが宇宙船になったと。
この宇宙船のシーンで「ドナウ」なんですが、実は当初まったく違う音楽だったそうですね。平和的な進化、進歩を描いたわけではなくて、超攻撃的な、星さえ滅ぼしかねない種族となってしまったと言いたかったそうで。
そうすると受け取る側とのギャップはそりゃ大きいわけです。<難解な映画>と言われても仕方ない。

他の方のレビューで見た「町山智浩さんの映画塾」の中のこの映画評はとても面白いですよ。参考になりました。