トレバー

2001年宇宙の旅 新世紀特別版のトレバーのレビュー・感想・評価

5.0
映画館で観るのは初めてだった。
以前、ビデオで何度か観て映像や音楽の凄さは感じたが
難解で長く感じてしまい、それから見返す事は無かった。

様々な映画を観るに伴い映画関連の本を読み漁る事で
2001年〜の難解な部分の解読記事を読む機会があり、
そういう事だったのか!と分かった気になっていた。
見返さなかった理由はもう一つあり、2001年は「体験」する
映画であるとよく言及されていたからだ。
DVDで観るのは確認作業、答え合わせにしかならないのでは
と思えたのだ。

当時の公開環境を再現する上映には行く事が出来なかったが、
IMAX上映もかなり評判が良かったので足を運ぶ事にした。

今まで見返さずにいて本当に良かったと思えた。
まさに、「体験」だったのだ。

客電が点いた状態で音楽がかかり始め、客電がフッと消え
漆黒の闇が訪れてスクリーンに惑星が浮かび上がるオープニングから、エンドロールが終わり客電が点いた後も鳴り止まない音楽、それが終わる時にワーナーブラザーズのロゴが浮かび上がるまで、とにかく圧倒された。

闇と光、静寂と轟音。一場面ごとには観る機会があったり、
記憶に残っていた難解なシーンが全く違って見えてくる。分かる。
インターミッションを含め3時間、全く長く感じなかった。

帰宅して、今まで見返す事が無かった2001年を配信サービスで
観てみたら、「体験」した後だと良く知っている各シーンが
まるで違って見えた。自分の中で意味が変わったからだろう。
頭で、知識で分かっていたつもりでいた事が刷新された。

また再上映される時は、足を運ぶ事になるだろう。
トレバー

トレバー