ハンスウ

オー!ブラザーズのハンスウのレビュー・感想・評価

オー!ブラザーズ(2004年製作の映画)
3.4
これはね、どうしよう、って思いながらずっと見てて結局最後まで観ましたけど、でも、なんだろう、これ、どうしたかったのか、まあ、笑わせて感動させたかったのかもしれない、いや、そうしたかったんだと思います。笑いと感動。笑いらしきものはあるけど私はちょっと失笑に近かったですね。感動ポイントはわかってたけど感動はしないです。でも韓国映画史の一つの起点として考えてもいいとは思います。

今をときめく、いや、この頃からずっと主演作も含めて売れ続けてるから今をときめくなんて言い方は失礼かもしれないイ・ジョンジェじぇじぇじぇ(あまちゃんBSで再放送されてたね)……え〜、イ・ジョンジェ。やっぱ演技がうまいんですよね。今作ではひょうひょうとしたチンピラ風のお兄ちゃん役ですけど、チャラチャラした軽妙な感じって誰でもできるもんじゃないと思います。それをサラッとやってのけるうまさがやっぱりあるんですよね。これの前の「イルマーレ」って映画で初めてイ・ジョンジェって名前覚えましたけど、この「イルマーレ」では素直な好青年的な感じでしたけどそれとはガラッと変わってるんですよね。見た目は髪型と服をちょこっと変えたくらいなんですけど、ちゃんと別人に変身してます。こういうことができる俳優はそんなに多くないと思ってるんですよね。だからこの人はすごい!えらい! って思います。

というわけで、イ・ジョンジェをいっぱいホメました。それだけこの映画がイマイチだったということなんですけど、でも「韓国映画史の起点」なんて大げさなことを言った理由はもう一つあって、この監督はこのあとヒット作を連発するようになったんですよね。現在4人くらいいる観客動員1000万人以上(韓国で)の作品を2本以上作った監督のうちの1人だそうです。監督以外にもプロデューサーで多くのヒット作に関わってるようです。だから大成功した俳優も監督も最初はこんなところから始めたんだなあって眺めるのも悪くはないと思いながら観ました。
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