アメコミの代名詞・バットマンにヴィランとして登場するキャットウーマンをモチーフにしたラジー賞受賞作。
美大卒のPatience(Halle Berry)は、勤務先にとって不都合な秘密を知ってしまい殺される。女神バステトの化身に魅入られていた彼女は、スーパーパワーを宿したキャットウーマンとして蘇る。
◆バットマンとは関係ございません!
不遇の死を遂げた内気な女性が猫化して蘇るというザ・アメコミな設定だけ失敬。
古今東西、歴史上の至る所に、キャットウーマンは存在していたんだよ。あなたの様な人は沢山いるのよ。という冒頭の演出×猫おばさんの説明があり、ゴッサムの彼女とは似て非なる人なんだという事が明らかになる。
◆全盛期のHalle Berryが美しい!
アフリカ系アメリカ人初のアカデミー主演女優賞を受賞し、ボンドガールにも抜擢された人気絶頂のH.Berryが可愛いのなんの!
ウェーブがかったロングヘアも、イケイケなベリーショートも素敵!冴えない広報担当時代も自信満々な猫化後も魅力的!
ただ、キャットウーマンのメイクとマスクはとんでも無くダサかった。H.Berryの美貌をもってしても残念だった。あのいけすかない社長じゃないけど、誰だよ、デザインしたの。
猫化復活直後の首の傾げ方は勿論猫を意識したのでしょうが、口半開きなのがすごく気になった。猫っぽいというよりもアホっぽい。アホっぽいH.Berryもこれはこれで良いのですが!作品的にはこれでよかったんか監督!
◆無茶な設定とクセの強い演出
H.Berryが出ているだけで画面は華やか(1/3はダサいマスク着用なのが勿体ない)。物語の展開は単調でありがち。設定はツッコミどころだらけ!
猫屋敷の女主人とか。美容クリームの副作用とか。なんでこんなにスッと受け入れられるの!そうかこれがアメコミのノリか!(そうなのか?)鉄壁お肌で高笑いするSharon Stoneがとても楽しそうだったので、あんまり深く考えちゃいけないんだなぁとお察し。
1on1のシーンとか、劇場でのシーンとか、近距離での絡みシーンが印象的。確かにセクシーなんだけど、カットが早すぎて眼がチカチカしてくるんじゃあ。