yumi

オーディションのyumiのネタバレレビュー・内容・結末

オーディション(2000年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

悲しい美しき殺人鬼。この作品見て三池崇史の印象がガラリと変わった。三池崇史って実写化映画ばかり携わって、見境のない人なんだなあって思っていたけど、こんな映画も作れるんだって思った。ほぼBGMなしのとても静かに進んでいくお話で、ストーリーが進むにつれ、狂気が露わになっていくお話。悪の教典を見直して思ったけれど、三池崇史の映画ってメタファー表現が多い。登場人物の心情をカメラワークで表現する。そんなシーンがとても多くて、またカメラに向かって語りかけるシーンやメタ表現はどこか「薔薇の葬列」を思い出させた。

麻美はすごく美人ってわけでもないんだけど、画面越しでもすごい魅力的で、麻美の妖艶な美しさに惹かれてしまう主人公の気持ちがわかる。それだけ彼女の演技がすごい。他にも役者が豪華すぎて、そっちに驚いた。嘔吐物を食べるシーンがやばいって言われてて覚悟してたけどグロ度はそこまで酷くなかった。嘔吐物もお粥にしか見えんかったし、足切るシーンもモロ作り物で安心。

三池崇史は好きじゃないけどこの作品は好き。
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