ソフィー

八つ墓村のソフィーのネタバレレビュー・内容・結末

八つ墓村(1977年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ミステリーというよりホラーサスペンス。
この作品で重要なのはミステリーではないので、犯人が美也子で遺産目当てっていう部分をさらっといくのが新鮮でよかった。
過去と現在、都会と田舎、喧騒と静寂…など対比による緩急があるので飽きさせない。
落武者メイクが白けないギリギリを攻めていて成功している。

キャスティングがうまくて、台詞のない落武者の仲間ですらキャラ立ちしている。
村社会の犠牲になっている女性たちの悲しい美しさは見入ってしまう。
あらゆる作品の「時代にそぐわない慣習は、私たちの代でおわりにしましょう」っていう革命を起こして死んでゆく者たち、めっちゃ好き。
大伯母の竹子が最後逃げずに燃えているのも、そういう死期を悟ったからだと思ってる。

ホラー描写の中に途中から現れる渥美清の安心感はんぱない。
圧倒的に緩急の緩を司ってる。

落武者たちが殺される場面や、32人殺しの場面よりも、鶴子を拉致して座敷牢みたいなとこで飼い殺ししてる方がよっぽどエグいと思ったの私だけ…?
あれ、家族含めて村の人たちは知らんふりしてたの…?
鶴子の怨霊いないのおかしいだろ…
ソフィー

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