"弁護士は人間のクズだ"
t.A.T.u.みたいな髪型(＆髪色)が時代を感じるアシュレイ・ジャッド主演作。ファーストシーンからムカつく主人公。
夫を逮捕された弁護士が、軍事裁判独自のルールしきたりや価値観、そして陰謀渦巻く隠蔽・妨害工作と闘いながら、夫の無実を証明しようと奮闘する。軍法も軍の正義も、世間一般のそれとはまるで異質の別物だってことだ。ノリノリなモーガン・フリーマンが海兵隊出身のアル中弁護士グライムス役で、『コレクター』のときとは主演が逆になって法廷サスペンス。海兵隊員にとって目の上のたんこぶで、革ジャンが似合う。
1988年、ラス・コリナスでの9人殺害の容疑で逮捕され無実を主張しながら、どこか信じられない両利きの夫ジム・カヴィーゼル。夫の弁護を担当することになったのは軍人ヘア角刈り(？)のアダム・スコット、どことなく頼りない若手の真面目くん。あと、霊感お気楽妹。君は最近、災難に見舞われてないかね？用心を続けた方がいい。真実を暴くわよ！そんな主人公に観客が共感できるまでの踏み込み・掘り下げが今ひとつ足りなかった。
