りえあおき

ゴジラ対ヘドラのりえあおきのレビュー・感想・評価

ゴジラ対ヘドラ(1971年製作の映画)
3.3
ヘドラは岡本太郎の絵に出てきそうな造形だし、音楽はサン・ラーみたいで、勢いのあった反権力やアンダーグラウンド、アバンギャルドな物が怪獣映画と出会ってしまった感。その雰囲気まるごと楽しかった。歌も途中でてくるアニメーションもいい。

テーマも 複合汚染をモンスターとして登場させ ぴりっとしていて共感した。今熊本に住んでいるので 大臣が水俣での会合時に当事者の方のマイクをオフにした問題など、環境汚染と政治、便利と引換になる自然や人の尊厳については、ゆっくりしか進化していないと日々思うので この映画のテーマは自分事。

ヘドラは 千と千尋の神隠し にでてくる、腐れ神と共通してると思うけど、であれば ヘドラも単なる悪役ではなくてまた 悲哀を帯びたモンスターだな、とも。。