へい

ピアニストのへいのレビュー・感想・評価

ピアニスト(2001年製作の映画)
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映画やドラマで頭に刷り込められた一般的な人の愛し方ができない苦痛。性的嗜好の偏りによって愛が届かず、分かってもらえず異常者とされる悲しみ。
拒絶されても、愛されたいからなんとか頑張ろうとするけど順応できずに空回り。

イザベルユペールの怪演が凄すぎる。母親に管理されて育ち、才能に恵まれず淡々と過ごしてきた冷徹なピアノ教師の一方通行の異常すぎる愛を演じているけど、小便したりゲロ吐いたり股間から血を流して快感を得たりと度肝を抜かれる。

最初片想いしてたけどドン引きしてしまうワルター(ブノワマジメル)の気持ちは凄い分かる。社会一般的な愛し方、好きな女の体をただ求めてイザベルユペールに全く通用せずたじろぎ動揺する。人と人が愛し合うことの難しさを実感。
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