ハシゴ高

ピアニストのハシゴ高のレビュー・感想・評価

ピアニスト(2001年製作の映画)
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愛とは厳格な調律と頭で理解する中年女の、性愛との邂逅。
過剰に情緒を排したトイレでの射精ゲーム、涙なんて排泄でしょうという態度、また、排泄が管理から逸脱した自分を綺麗にする手段という感覚、笑った。
静かな長回しが多く不穏。
擬似的な死、感情の殺傷によってあらゆる調律と別れる、みたいなラストなんだろうか。
倉庫から追い出されてリンクに飛び出て、外には自由に滑るスケーターがいるシーンがやけに印象的だった。
凄い感じと凄く見せているだけな感じが同居していて、分からない。
調べてみるとやはり、ピアノの高頻度の調律は(定期的に調律することが必要な一方で)内部を傷ませるらしい。正直ピアノはそうじゃなきゃ意味がわからないくらいだったので。
ハシゴ高

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