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ピアニストのmasatoのレビュー・感想・評価

ピアニスト(2001年製作の映画)
4.2
ミヒャエル・ハネケ監督は、いわゆる不条理劇というのでもなく、生きづらい人々にスポットを当てながら、歪んだ日常の中に愛の本質のようなものを見せてくれる。

『ピアニスト』の主人公はユペール扮するピアニストでありピアノ教師なのだが、母離れがうまくできていない。それが、男女関係に如実に現れ、他人から見るとどうしようもなく、理解されない性癖となっている。

そのあたりを、ストレートに描くことで、ハケネ作品は、なんだかストレートで力強い作品になっていくから不思議だ。
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