ジョーダンテという監督はつくづくもっと大物になるべき人であったと思う
カートゥーン的なテンションを実写に持ち込み、いかに実写なのにコミカルなものにするかに全力投球する男の中の漢みたいな監督である。
今作はグレムリン2と双璧をなすカートゥーン的作品の到達点。
怪しい近隣住民を監視し、挙句の果ては彼らの家を爆破してしまうという欠片も共感できないストーリーに、
確実にサイコパスでしかない主人公サイドの登場人物たち
映画とは観客の感情をある程度予想して、展開を作るものだと思っていたが、
今作はその意図が一切見えない、マッハで置いて行かれる体験を味わえる
だのに、遊び心が溢れすぎていて、本当に面白い
骨を見つけて、引き寄りを繰り返すショットはあまりにもふざけてて
本気で爆笑してしまった
他にも担架の上での取っ組み合い等、笑える箇所を挙げれば枚挙にいとまがないのだが、
とにかく言いたいのは、ジョーダンテは最高にイカれてて、最高の監督であるということ。
彼の久々の新作の噂も聞こえてきたので、早く俺を置いてきぼりにするような新作を見せてほしいものである