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シンドラーのリストのJ1reviewのレビュー・感想・評価

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)
4.4
ナチスによるユダヤ人収容の勢いが強まる中、自分の工場でユダヤ人を雇用することで彼らを救おうとする実業家の話。

SFやアドベンチャーでノリに乗っていた頃のスピルバーグ作品ということしか知らずに観て、家族で観れるような生易しいものを想像していたら、自分が観てきた戦争映画で最も強烈な地獄を見た。特に子供たちが親と離され逃げ惑うシーンは胸が張り裂ける気持ち。最初はなんで白黒なんだろうと思ったけど、途中からはあまりの悲惨さに(遠い昔のことのように思える)白黒で良かったと思えた。スピルバーグ自身が1946年生まれのユダヤ人とのこと。

シンドラーは確かに英雄なのだけど、一方で絶対的な正義を声高に主張することもできない葛藤には社会に生きる人間としてどこか共感も感じた。

日本も大概だけど、ナチスドイツ凄まじいなと。当時のドイツ兵たちは何を思っていたんだろうと興味を持った。平和に暖かく過ごせる幸せ。今の世はイージーゲーム。
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