Ryosei

シンドラーのリストのRyoseiのレビュー・感想・評価

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)
4.8
アウシュヴィッツで見たガス室や監視塔、燃え残った2t以上の髪の毛を思い返し、心臓が締め付けられるような苦しさを覚えた。
この時代に1人で、1100人のユダヤ人の命を救うことがどれほど難しく、勇ましいことだったか計り知れない。「1100人も救った」ではなく、「1100人しか救えなかった。努力すればあと1人救えたのに、自分はそうしなかった」という思いは、死ぬまでシンドラーを苦しめただろう。
ドイツやポーランド、チェコ、ハンガリーで見たホロコートの爪痕を思い返すと、あのナチス政権下で、正面からユダヤ人のために行動し続けた彼には脱帽しかない。

この映画が白黒で本当に助かった。フルカラーだったら到底耐えられなかっただろう。
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