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シンドラーのリストのaiのレビュー・感想・評価

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)
4.5
ナチスによる大虐殺が横行していた戦時下で、1人の実在したドイツ人実業家、オスカーシンドラーが約1,200名ものユダヤ人を救ったストーリーをスピルバーグ監督が描く。まずモノクロ映画であり、当時の実際の戦時中の映像を観せられている気分になる。そして社交性の高さやビジネスセンスに長けたシンドラーのキャラクターに一気に引き込まれてしまう。快楽主義である彼が人のために奔走するようになる様は心にぐっとくるものがあった。
ナチスによる残虐非道な様子はしっかりと描写されており、臨場感もある為観ていてとても辛い。ほんの数十年前にこんな6年間が存在していたこと、風化させては絶対にならない歴史だと思う。
こんな時代を二度と繰り返してはいけないと改めて思うし、悪魔を生み出してしまう戦争というものが心底恐ろしくなる。世の中で1番恐ろしいのは人間であることを実感させられる。
それでも人の命を救うために私財を投じて奔走した人が居た事実を知ると救われた気持ちになる。
多くの人に観てほしい作品である。
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