このレビューはネタバレを含みます
長編大作。長くても白黒でもまったく時間が気にならないほど見応えがありました。
女性と子どもがアウシュビッツから救い出された辺りから涙なくしては観られませんでしたが、いちばんぐっときたのは笑う兵士たちを尻目に列車に水をかけ続けるシーン。感情が理性を越えて良心に突き動かされているようなシンドラーの様子が胸を打ちました。
命というのは目に見えにくいものですが、シンドラーのリストを読み上げるシーンは一人一人が命そのものに見えました。お金持ちの最も有意義なお金の使い方だなとも思いました。
大きな感動のある作品なだけに、エンディングでイスラエルとパレスチナの現状を連想して現実に引き戻されました。残ったのは、人間って‥という重い余韻。