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シンドラーのリストのマのレビュー・感想・評価

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)
4.5
スピルバーグが真剣なのは承知なんだけど、中盤の ホロコーストをギャグのような演出と編集で切り抜く感覚に良い意味でも?悪い意味でも?ゾッとする。まさにショア(観れてない)や死霊魂に映る、生き延びた人々が、自らが経験した地獄を語る過程で笑ってしまう姿 それは今見返すとその酷さに感情が追いつかず笑うしかない というものかもしれないけど、映像として、虐殺が行われている現場自体にソレを当てはめる怖さ。
ゴアには隙がなく、エグ味の強いシーンの直後に性的なシーンを挿入する。やっぱり悪趣味じゃないとは言えない。

映像化の良い所、画面に映ってる以上は誰もそれを避けられない。悪い所、誰も学ばない この作品に合わせ 報復をする事で詰み状態に囚われる「ミュンヘン」を撮ったスピルバーグの反応、ジョナサン・グレイザーの と言うかもはやブッシュ政権を批判したマイケル・ムーアでも同じだけど、彼らのオスカースピーチに引き攣るハリウッド。
じゃあ遠い国の虐殺に抵抗したとして、自国で行われている虐殺に 自分の生活に組み込まれてる虐殺に抵抗できるか するしかないか。優生思想が「バズる」国にいる以上

シドニー・ルメットの"質屋"と逆の構成になっていて面白い(ナチ党員↔ホロコースト生存者、加害者として ビジネスの結果人命を救う↔被害者として ビジネスの結果人命を殺してしまう)
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