全ての人が見るべき映画です。
彼のリストに至るまでの動機が完全な道徳心(人助けもありつつ、商売もありつつなので)ではないのも事実であろうからこそ、最後の「これを売れば救えた人がいた」と崩れるシンドラーの姿が印象的でした。
描写はあまりにも残酷で、見るに耐えなかったです。本当にこんなことをしていたのかと、何度見ても思ってしまいます。
「家へ帰ろう」を2週間ほど前に観たのですが、この映画を観た後に観ればよかったなと若干後悔しています…虐殺があったというその存在と内容しか知らなかったので、実際に起こったことを目にしてきた人たちの視点に立ったことはなかったからです。歴史に対する思いが確実に変化するきっかけをくれた映画が「シンドラーのリスト」になりました。
3時間ととにかく長いのですが、そんなの気にならないくらいでした。
ストーリー自体は意外と淡々と進んでいくのですが、その淡々と虐殺が描かれてるからこそ尚更残酷さが増していました。
またモノクロなのも臨場感や迫力があって良かったです…カラーにすると虐殺シーンがむごすぎるのかもしれませんが…。
自己犠牲が全てではないですが、一歩間違えれば自分さえも殺されてしまうような状況で1200人を救い出したというのは本当に凄いです。