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シンドラーのリストのsobriiのレビュー・感想・評価

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)
5.0
戦後75年!
この時期になると戦争映画を観たくなる。白黒映画で3時間15分なので、ずっと後回しにしていた作品。実際、最初の40分くらいは何回か寝落ちして最後まで観終わることができるのか心配だったけど、それ以降が容赦なかった……。
心をえぐられるってこういう時に使うんだろうなって思った。
最近、ホラー映画にハマって観てたけどホラーより人間の方が恐ろしかった。鳥肌が立った…。なぜ、カラーではなく白黒映画なのか疑問に思ってたけど観てわかった。戦争の記録写真や映像って白黒だったなって!だから、映画を観てるっていうより本物の記録映像を観ているような錯覚に陥った。3時間15分、自分もその時代に入ってしまったような感覚。現実を忘れてしまうほどに衝撃を受けた!
「強制収容所(絶滅収容所)」…人間を、良品と不良品にわけて不良品は躊躇なく破棄する工場のようだ。残酷、冷酷、無慈悲、残忍、非道、もう言葉では言い足りない…戦争を知らない世代だけど、こうして戦争映画を観る度に非人道的すぎてやはり戦争はダメだと改めて考えさせられる😔
もし、これが日本人で自分の家族、友人、知人がこんな無残に扱われたと思ったら人ごとには思えないし一生償ってほしいとさえ思えてくる。
今まで、戦後◯年経ってるのになんでいつまでも他国から賠償請求されたりしてるのか意味がわからなかったけど…被害者たち、その家族、その国にとっては戦争を忘れさせないためにも一生償ってほしいという気持ちがあるから…?
映画の話に戻りますが、間違いなく後世に残すべき作品!最初は、金儲けの為に利用していた労働者(ユダヤ人)だったけど、オスカー・シンドラー(リーアム・ニーソン)の心情が変化していくところは見ていて応援したくなるし、サイコパスな悪役将校(レイフ・ファインズ)はこの時からこういう役なのねって感じですw

「一人の人間を救う者は世界を救う」胸にグッと突き刺さった。

2020.46本目
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