たか

7つの贈り物のたかのレビュー・感想・評価

7つの贈り物(2008年製作の映画)
4.0
 ベン・トーマス(ウィル・スミス)が、7つの贈り物をしてくれる心温まる物語で、“7つの習慣”との関連性を考えたりもしましたが、そんなものではなかったです。
 上映が始まり、まず様々なシーンが入れ替わり立ち替わり出てきます。真剣に観ていても、その因果関係がわかりませんでした。そんな状況が続いたので、ちょっと中だるみしてしまいましたが、それはパズルの断片であって、段々パズルが進んで行くと、もしやこの結末って...と、ある所でイメージする事ができました。
 全てのシーンに大事な意味があったのです。
 ベンにとって、自分に納得の行く方法がこれだったのです。
 ある意味、とても誠実な印象を受けました。
 エンディング中に、ちゃんと7つ贈り物したかを復習してみました。確かに7つ思い出せたのですが、重みに差があり、本当に自分が思い出した7つで良いのかと、やや確信できませんでした。たぶん合っていると思いますが...。
 レビューの評価が低いようで、それもわかる気がします。
 この作品は、最後にならないと全貌が見えて来ないので、主人公に感情移入しにくい面があります。時系列にストーリーを進めたら、もっと感情移入できると思いますが、パズル的な面白味はなくなりますね。
 でも色々考えさせてくれた意味で、価値のある作品でした。
 最後に気になるのが、その後のストーリーですね。そこまでやってくれるかな?と思っていたのですが、観客の想像に任された感じですね。ある子供の誕生を軸に進んで行くんだとは思います。ま、想像するのも楽しいと言う事で...。
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