タイトルに偽りなし

Aggrovators、Revolutionaries、Upsetters等の名でも活動していたThe Soul Syndicate Bandの音楽と言葉が詰まった作品

屋外でのセッションはもちろん、インタビュー中も太鼓やギターが奏でられ、ずっと音楽が鳴っている

彼らはルーツであるブルースやジャズ、ソウルミュージックに強くシンパシーを抱いていて、ジャマイカンミュージックがそれらを下地としながらも独自の発展をしてきたことがよく分かる
この編成では特にR&B色が強いか

ほとんどが屋外録音でありながら演奏、音質共に非常にクオリティが高い
チナスミスが自ら歌ったり、敬愛するサンタデイヴィスのプレイが見れるのも嬉しい

アコースティックverの"Harvest Uptown"は楽しそうだし、作曲したアールゼロ本人が歌う"None Shall Escape the Judgement"後半のジャムパートは特に圧巻

モクモクシーン笑が挟まれる"Mariwana"もめちゃめちゃカッコイイ！

ソウルシンジケートといえば、デニス・ブラウンやジョニー・クラーク、そしてピーター・トッシュなどを支えた最強バンド。

「Marijuana」なんて聴くと、もうレゲエを完全に超えていておしゃれ！

赤シャツの似合うアール・ゼロは弾き語りで 「Visions of Love」を歌い、フュリー、チン、サンタの3人がアコギと膝ドラムだけで 「Harvest Uptown」を歌う。富裕層と貧困層の不均衡を歌い 「no funny ya」と痛みを抱えながらも長い付き合いのゆるい呼吸がそのまま音になっているのが和む。

ラストはサンタのフライングシンバルから、
アール・ゼロが歌う 「None Shall Escape the Judgement」

生活の横にそのまま音楽がある、Inna De Yard的そんな素朴で強い空気をそのまま閉じ込めた貴重な一本。知らんけど。

アフロアメリカン、ストリートレゲエの魂