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ピープルvsジョージ・ルーカスのkazcoのレビュー・感想・評価

3.6
スターウォーズのファンは、自分の中に絶対的なスターウォーズの世界を持っている。
これは間違いない。 それは月日が経つにつれ、より強固な世界になっていく。
しまいには自分が編集した自分の観たいスターウォーズを作るファンすら世界中に現れる。

先月、EP9が公開されルーカスの手を離れた新3部作が一応は完結した。
勿論、賛否両論ある。
これは主観だが、肯定派と否定派の意見を聞いていると、肯定派の人は新3部作からスターウォーズを見始めた人が多いように思う。
そして今のこの状況がEP1が公開された時の状況と非常によく似ている。
この映画の中で当時の公開直後の反応が収められており、それを観ているとやはり肯定派はEP1(当時の新3部作)から観始めたら人が多く、古参ファンの失望感は酷い。
主にジャージャービンクスとミディ・クロリアンの存在そのものに対して憤っているファンが多かった。
この映画を観ているとアンチルーカスを名乗るファン?も多く、作品との向き合い方の大切さを教えてくれる。
しかし、EP1〜3に否定的なファンも最終的にはスターウォーズという遊び場を与えてくれたルーカスに非常に感謝していることは伺える。

この映画はここで終わるが、冒頭に触れたようにルーカスの手を離れて作られた新3部作が完結した今、新3部作を快く思わないスターウォーズファンの怒りは天井知らずで上がり続けるように思う。
この映画でもEP1〜3を無かったことにしたいファンは多数いたが、その怒りはルーカスが総指揮をとっていたことで、なんとか落とし所を見つけられていたようだが、EP7〜9に関しては…もうどうしようもないだろう。。
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