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ハリー・ポッターと賢者の石のYNのレビュー・感想・評価

4.0
昨年ありがたいことにNetflixを観られる環境が与えられたので、ようやく「ハリーポッター」シリーズに手を出すことにした。

水と油、犬と猿、野球ファンとサッカーファン。これらと同じくらい、「スターウォーズ」ファンと「ハリーポッター」ファンはそれぞれが相手の好きな作品を受け入れられないって聞いたことがあるので、スターウォーズファンの僕が、果たしてどこまで楽しめるのか。

そこそこの映画好きを公言しておきながらまだ一作品も観てなかった「ハリーポッター」。USJのアトラクションくらいしか情報がないけどさすがに人気シリーズやから少しは楽しめるやろうと思い期待して鑑賞開始。

いろんな偏見や予備知識を後ろに置いて、純粋に映画としてどこまで楽しめるのか正直な評価をしていく。

1.全体の雰囲気と設定
→ 結構好き。魔法界が現実世界とそんなに離れてなさそうと思えるところが良い。宇宙規模のSF作品になると、それこそ遠い銀河の出来事と感じてしまうけど、魔法界はもしかしたら身近にあるかも?と思わせてくれるくらいの距離感があった。
魔法界とは別に人間界が存在したことに驚き。魔法の世界の出来事を描いた作品かと思ってた。

魔法を取り扱ってる作品には属性の話が出てくることが多いけど、この作品にはなさそう。魔力の強さも、ハリーがそれなりに強そうなことは分かったけど周りの学生たちは同じくらいにみえた。違いがあるとすれば知識や経験の差くらいかな?

魔法というものがどこまでの力を持ってるのかはまだ少しわかりにくい。たとえばハリーが蛇と話せたのは魔法によるものだとして、ハリーだからできたことなのか、魔法使いなら誰でもできるのか?
飛ばすこと、燃やすこと、他にもあると思うけど、現時点では不思議な力というだけで、まだそこまでハッキリわからんかった。

2.キャラクター
→ 「選ばれしもの」みたいなハリーはさすがに主人公感が強い。ただ、主人公にしては地味な印象。正義感がめちゃくちゃ強いわけでもなければ、お調子乗りって感じでもない。好奇心旺盛な普通の少年って感じ。愛と友情がテーマなんかな、と感じた。

友達のロンとハーマイオニーにもそれぞれ得意なことや見せ場があって良かった。マルフォイの嫌な奴感も王道作品によく出てくる感じで、今後ライバルとしてどんな関係性になっていくか気になる。四つの寮があったけど、他二つが存在感なさすぎてグリフィンドールとスリザリンしか覚えてない。

先生たちはダンブルドアとスネイプくらいしか名前知らんかったし、視聴者へのミスリードもあって完全にスネイプが悪い奴なんやろなとは思って観てた。今後スネイプ先生がどうなるかは知らんけど、ハリーに対しては少し敵意みたいなんも感じたから、敵対するかも。

現時点で魔法学校の先生たちがハリーを今後どうしたいのかはあんまりわからんかった。見守るだけなのか、それとも最高の魔法使いに育てようとしてるのか?めちゃくちゃ校則違反してても許されてるし…

3.音楽
聴くだけでジョンウィリアムズの音楽だと伝わってくる数々の曲。さすが世界最高レベルの映画音楽家が担当してるだけある。めちゃくちゃ良かった。ヘドウィグのテーマが有名やけど、それ以外の音楽も魔法世界を盛り上げてくれるようなものが多くて印象的やった。

4.敵と今後
ヴォルデモートが悪い魔法使いで、色々と企んでいるという部分までしか進んでないし、今後賢者の石ではなく別の方法で復活するんやろうとは思う。ダークサイドって言ってたし、良い魔法使いも悪い魔法使いもいるという発言があったから「善と悪の戦い」という構図はしっかりしてて良かった。

敵は一貫してヴォルデモートあるいはそっち派の人間で、最後に倒すことになるんかな。今後はもっと人間界と行き来することもあるんやろうか?学校内での話が延々と続くとも思えへんし、おそらく物語が次のステージへ向かうポイントがあるんやろうけど予想はできん。とりあえず次回以降にも期待。

二時間ちょっとでまとめて欲しい映画ではあったかな、と少しだけ思う。
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