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ハリー・ポッターと賢者の石のEDDIEのレビュー・感想・評価

3.5
魔法が当たり前の世界で同士と共に困難に立ち向かう冒険譚。JKローリング原作の大人気シリーズ第一弾は弱冠11歳のハリー、ロン、ハーマイオニーが賢者の石を探し求める物語。魔法学校側の教育方針には問題あるが、ファンタジーとしてのワクワク感は滾るものがある。

今更ながらハリーポッターデビュー。もうあんまり覚えてないけど、一応原作は『賢者の石』『秘密の部屋』『アズカバンの囚人』までは読んでいます。ただ実写版は公開から20年近くが経つにも関わらず一切観たことがありません。
なぜこのタイミングかというと、近々関西から関東へ引越すので、関西にいるうちにUSJへ行こうと画策しているからです。USJ自体は何度か行ったことありますが、ハリーポッターのアトラクションはいつも待ち時間が長すぎて乗ったことがありません。今なら平日に行けば余裕で乗れるんじゃないかと。けど、よくよく考えたらハリーポッター全然思い入れがない。
だからきちんとハリーポッター観れば、アトラクションもより楽しめるんじゃないかと。せめて「アズカバンの囚人」までは鑑賞しようと思います。

さて、肝心の本作鑑賞についてですが、思ったより楽しくて152分と長い上映時間ですが、長さが苦痛にはなりませんでした。
シリーズ第一弾ということで、観ていくうちに原作の設定も徐々に思い出すことができました。
主人公のハリー・ポッターを演じるのはダニエル・ラドクリフ。言わずもがな今や有名な彼ですが、まさか本作から15年後にオナラで海を渡る死体になるとは思いもよらなかったことでしょう。
一番のブレイク株であるハーマイオニー役のエマ・ワトソンはこの頃から顔が完成されており、10歳という年齢ながらとてつもない美貌。オーディションで勝ち取ってのデビュー作ですが、今の活躍を見ても当時のオーディション担当は間違いなかったと言えるでしょうね。

ハリーは“持つ者”“持たざる者”の考え方で言えば前者で、実際本作の中では周りに助けられ、特別扱いされと、試練を切り抜ける中で成長するというのはあまり見れませんでした。むしろ成長したという意味ではルパート・グリント演じるロンやマシュー・ルイス演じるネビル・ロングボトムらの方がそう見えます。
監督は『ホームアローン』で大成功を収めたクリス・コロンバスということで、子供たちの活躍を描く作品はお手の物ということでしょう。

ただ魔法学校の教育方針はいかがなものか。1年終了時に寮の表彰をする場面。一度はとあるチームを1位と発表したにも関わらず、後出しジャンケンのように別の寮のチームに加点をしていき大逆転という。そりゃあそんなやり方で教育されたら、子供たちもグレますわ。細かい描写は覚えていませんが、おそらく原作通りの展開だと思うので、これはJKローリングの考え方に異を唱えることになるでしょうね。
あと箒に乗って点数を競うクィディッチもかなり欠陥だらけのスポーツ。子供がやるには危険すぎるってのもあるけど、ファンタジー映画なのでそこは大目に見たとしても、点数設定がおかしすぎます。スポーツ好きな自分としては一発逆転のスニッチの150点という得点設定とシーカーが取った時点で勝利が確定する鬼畜設定はあまり熱狂するルールじゃないんじゃなかろうか…。まぁメインパートではないので、この設定については別にスコアに影響していませんが、何とも気になってしまいました。

とりあえず1作目は及第点以上の面白さだったので、引き続き2作目を楽しみにしようと思います。

※2020年自宅鑑賞249本目
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