ヒロ

私の中のもうひとりの私のヒロのレビュー・感想・評価

私の中のもうひとりの私(1989年製作の映画)
3.3
【『野いちご』へのオマージュの嵐】
僕はウディ・アレンの楽しみ方を壮大に間違えている笑。今まで観たのは今作と『誘惑のアフロディーテ』という、一通りウディ・アレン観てから入っていく超絶マニアック路線のものばかり。そりゃ好きになれないですよね。

哲学教授のマリオンは精神科医のケンを夫に持ち、子供はいないながらも裕福な暮らしをしているいわゆる勝ち組。しかしある日、夫の元に診察に来た一人の女性の存在により真実の自分を発見してしまう。

これ『野いちご』でしょ笑。
冒頭のシーンは丸パクリ。現実・夢・回想の主に3つを交互に織り交ぜながらの構成も丸パクリ。ただ、こちらの方がやってることの難易度が高い高い。ここにウディ・アレンのプライドが見えました笑。
ミア・ファロー演じる another woman の存在により、過去を回想し、夢にうなされ、現実を突きつけられる。彼女は実像なのか?虚像なのか?この立ち位置が『野いちご』のビビ・アンデショーンと重なる。

『野いちご』を楽しめなかった僕が、そのオマージュに溢れた今作を楽しめるはずもなく、さらに難解なので理解が付いて来ずラストのラストでやっと追いつくレベル笑。

そんな僕にウディ・アレンの楽しみ方を教えてくださいm(__)mm(__)mm(__)m

2016-284
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