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クリスティーンのKEiGOのレビュー・感想・評価

クリスティーン(1983年製作の映画)
4.1
真夏のキング祭り!

「あなたは大切にしている物はありますか?

人それぞれ、思い入れのある物、いつも傍にある物、つい捨てられない物、いろいろあるでしょう。

でも大切にしすぎると、こんなことが起こるかもしれませんねえ…。」

というタモリさんの語りが聞こえてきそうな作品だ。


とまぁ冗談はさておき、いやあ、面白いですね~!
まだ最恐と言われる『ミザリー』を観ていないので断言できませんが、個人的にはキング原作映画で最高クラスの面白さでした!(今のところ『クリスティーン』と『ドクター・スリープ』がランクイン。『ショーシャンクの空に』と『スタンド・バイ・ミー』は比較しづらい笑)

”車に乗った人が”ではなく、”車そのものが狂気"というのがなんともたまらん!最高です。
「草むらが襲ってきたら怖くね?」「住んでる町が襲ってきたら怖くね?」と同一直線上に「車が襲ってきたら怖くね?」があるのがよく分かりますね。いやぁ、キングは日常に潜む恐怖を掘り起こすのが本当に上手いですね。
と思いきや原作は"持ち主の怨念がとりついた車と、その車を手にした青年とその母親との愛憎劇というストーリー"だったらしく、これまた少し違うようですね[1]。ま、アプローチは一緒ってことで笑

CG技術がまだそこまでない時代のクリスティーンのお色直しが鮮烈!というか不思議に思って観ていたのですが、同車種のプリムス・フューリーが23台も用意されたそうです!すごい![2]

あとは音楽ですかね。
クリスティーンの名DJっぷりもこの映画の醍醐味。
オープニングのエンジン音とエンブレムで観客の心に火をつけ、流れるのはGeorge Thorogood & The Destroyersの"Bad To The Bone"。場面が切り替わってTanya Tuckerの"Not Fade Away"。
リーが言う通り古い曲ばかりですが、60's, 70'sの洋楽が好きな方は必聴かもしれませんね!



締めはこちらのサイト[3]の秀逸な見出しで。


「初カノが凶暴で殺人鬼で“車”だったらどうする?」





参考
[1]ラジオ関西, おたかのシネマでトーク!『クリスティーン』, https://jocr.jp/banban/20180328103334/

[2] ベストカーWeb, 真夏の夜は車ホラー映画で涼もう!? スティーブン・キング原作『クリスティーン』を観る!!, https://bestcarweb.jp/feature/column/307552

[3]DOLLY9, 映画【クリスティーン】のネタバレ!初カノが凶暴で殺人鬼で“車”だったらどうする?, https://dolly9.com/christine/
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