りょーこ

手錠のまゝの脱獄のりょーこのレビュー・感想・評価

手錠のまゝの脱獄(1958年製作の映画)
4.0
1958年モノクロ作品

息をするように笑顔で人種差別をする人々。

彼等の様に、助け合わねばならない状況を経ない限り、その差別は無くならないのか……



囚人移送中の車が事故る。

白人のジャクソンと黒人のカレンが脱走。

人種偏見から争いの耐えない2人だが、手錠で繋がれている為、助け合わねばならない。

川に長され、蛙を食らい、共に過ごす中で、徐々に互いを信頼するようになるのだが………



逃げた2人に対し

「そのうち勝手に殺し合うから追跡しなくても良い」

なんて知事が言うような時代。

意外にもジャクソンにはそこまで差別意識はない。

問題は、脱走中に出会う一般人。
親から子へ、まるで九九を教えるかのように差別が植え付けられ、それが常識になってしまう。

子供の反応、彼を育てた母親が一番恐ろしかったです。

と、暗いことばかり書きましたが、脱走のハラハラや、追っ手のヘボ保安官、可愛い警察犬など、他にも見所はたっぷり☆

97分でサクッと楽しめる良作でした!
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