まみ

羊たちの沈黙のまみのネタバレレビュー・内容・結末

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

不安要素を入れるのが上手いな〜
ちょっとずつちょっとずつ不安を煽って気持ちを高めていった感じ。

見る前の情報としてどうやらカニバル要素があるらしいというのと題名だけだったので、勝手に宗教じみた話かと思っていた。羊はそういう使い方だったのか。

キャラクターがリアルというか、映画には映されていない部分でもこのキャラクターはしっかり生きている(存在している)んだろうなって感じた。観終わってから調べていると、原作は小説で、ハンニバル・レクターという人物は同じ原作者がいくつかの作品にわたり登場させているそうな。だからか〜〜と思いました。Wikipediaではレクター博士の生い立ちまで載っていたので、映画に描かれていないところでもしっかり作り込まれているからこそのリアリティなのかなと。

レクター博士に好感を抱いてしまうのは何故だろうと考えた。Wikipediaで生い立ちを読んでいるとめちゃくちゃ狂気に満ちていて嫌悪感を抱きそうな感じだったのに、今作でその要素は残されつつも好感を抱いてしまった。
第一印象として紳士的、賢明というのが挙げられ、続いて主人公を侮辱した隣の牢獄にいる彼を死に追いやったということが知らされる。その理由が賢い彼女を侮辱したのが許せないというような、自分の芯を持って行った行為であると理解ができる。表面的でない、深いところで感じ考え行動したことが主人公側に付くものだった=観客の味方という風に判断してしまったのかもしれない。

暗視ゴーグルで真っ暗の中怯えるクラリスを映しているシーン良すぎた。恐怖の芝居が上手い。手の震え加減がやりすぎてない感じでちょうど良い。

このポスター考えた人凄い。インパクト大だし、口で説明できる程度の情報量で人伝えで宣伝も可能。それでいて映画の内容を端的に表している。やっぱりポスターはその作品の顔だから大事だなと思う。

考えれば考えるほど面白く感じそうな作品。
まみ

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