異人たちのまみのネタバレレビュー・内容・結末

伝えたいこと、やりたいことは分かるし、最後まで見れば解決はするんだけど、、、うーんって感じ。
両親が亡くなっていることは序盤に伝えられているが会っている時がどういう状況なのかというのがイマイチ伝わりにくかったため、死んだ両親との過去の思い出に大人の自分を投影してるのか？？異界のようなところで幽霊的なものとして出てきているのか？？と最後のレストランのシーンまでハッキリとは分からなかった。最後にようやく現実世界で周りには見えていない亡くなった両親と最期の別れをしていたんだということが分かった。ここで泣かせたいのなら中盤あたりで死んだ両親との最期の別れをしようとしているんだ！ってしっかり観客に分からせた方が良いのでは？
恋人が実は死んでいたっていうのも、後付けしたように見えて残念。愛した人が幽霊だったという物語なのか、幽霊の両親と最期の別れを伝える物語なのか絞った方が面白かったのでは？と思ってしまった。シックスセンス的な驚きを与えたかったのかもしれないが、あれは観客の無意識下にヒントを与えつつも上手く隠していたから最後が効いていたわけで、この作品は他(両親のこと)でハテナがあって恋人の生死になんて疑問すら抱かなかった中の最後だから死体発見の時点でもまだ理解がギリ出来なかった。
そこに同性愛の問題も盛り込もうとしていたので、分かるけど面白さを感じるまではいかないというふうに感じてしまった。

カメラワークはMV感があった。予告から音楽が気になってたけど、歌詞そういう意味だったんだ。ライティングとか鏡の使い方が良かった印象。バーのところは全体的に雰囲気が良かった。

両親が最後死んでしまう？ところ。目のハイライト消すことで表現する感じ、アニメの表現みたいだなって思った。それ実写でやっているのを初めて見て、実際の人間の目のハイライト消すとこうなるのかとちょっとゾッとした。