劇場公開以来、何回目だろう?
オープニングのシーンから暗いトーンで見事に画面を統一し、それまでのサスペンスや刑事モノとは格段に違うリアルな犯罪描写(被害者とか犯罪手順)と、抑えながらも重厚な演技陣でアカデミー賞を独占したのも納得の傑作サスペンス。
これ以降、大きくサスペンス映画の流れは変わった。
J・フォスターの若くて知性を感じさせるクールな美しさも魅力的だが、A・ホプキンスの理知的でありながら、底知れぬ悪意を感じさせる演技は圧巻で、この両者の演技のアンサンブルが作品成功の鍵だろう。
今見ても全く色褪せない。