サイコスリラーの金字塔としてよく名が上がる本作だが個人的にはあまり面白いと感じなかった
捜査する側が独房の快楽殺人鬼にアドバイスを求めるという図式を生み出したのはこの作品の素晴らしい偉業だと思う一方で、現代に改めてこの作品をみるとどうしても古臭く感じてしまう
トリックやオチも含め後世の作品が影響を受けすぎた弊害か、今初見でこの作品を見ても既視感の方が大きくなってしまうのは残念だ
もっと早くに見るべきだった
また顔のアップを多用する演出も個人的には好みではなかった
監督としては何らかの意図があるのだろうが自分には読み取れなかった
一方で主人公クラリスの魅力的なキャラは素晴らしいと思う
無闇矢鱈と喚き散らすのではなく、凛として時には厳しく時には強かに男社会を渡り歩く姿はカッコよく見えた
クロフォードも好きなキャラだった
訓練生のクラリスを見くびることなく信頼して仕事を任し成功したら賞賛する立派な上司だと思う
シリーズものということでここから面白くなることに期待する