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羊たちの沈黙のtamaのネタバレレビュー・内容・結末

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

良く聞くタイトルだったので視聴。壮大な雰囲気映画という印象。その雰囲気にうまく入り込めるかが、この映画を楽しめるかを決めていると思う。

BGMがやたらと壮大で、オーケストラの音で緊迫感が演出されている。大したシーンでなくても同様の音楽が流れているため、少し違和感を感じる部分も。
初めて主人公がレクター博士に会うシーンも、周りが主人公を脅すことで博士の狂気性を過剰に演出している。演者の恐怖の表情などもあって、見ている側の恐怖心を煽ることには成功しているが、実際の博士の行動としては大したものはなく、中身が無い。ガラスに近づくなという警告も結局何故なのか説明されないままだった。

もう少し博士の狂気性が分かるようなシーンがあればより良い作品になった気がする。ただ、今回の話のメインは別にいるため、博士の方にスポットを当てすぎるのも良くない。狂気的なキャラクターが2人もいるので被ってしまっており、どちらを立てても一方は必要なく感じてしまう。犯人と似たような思考の人に協力してもらって逮捕までたどり着くという話の流れ上仕方のないことだが、もう少しうまいやり方があったのではと感じた。
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