李

羊たちの沈黙の李のレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
3.7
名作観ようシリーズ🐑

カニバリズムメインの映画だと思っていたらちょっと(いや結構)違った。

アンソニー・ホプキンス演じるレクター博士の、体の隅から隅、そして頭の中でさえも全てお見通しのような目線と、冷ややかな笑み、全てが強烈で、広辞苑の怪演の意味にはアンソニー・ホプキンスのハンニバル・レクターと書いていいレベル。(シャイニングも捨て難い🤦🏼‍♂️) 表情が鮮明に見える顔のアップを映すカットは秀逸。

彼の助言の元、連続殺人鬼を追っていくクラリスの描写にもとにかくハラハラ。レクター博士とクラリスの会話シーンの度にゾクゾクした。彼の行動といい、彼女に対する質問の真意といい、正直よく分からない部分が結構あったんですが、そこはまたいつか観た時に考えてみます。笑

もう1人の連続殺人鬼の狂気の裏側に隠された葛藤から、サイコパス誕生にはその人自身の過去や悩みが引き金になるのかなと考えさせられる。心理から犯人を導き出す作品は初めて観たかも。
そして、トラウマと小羊、猟奇殺人と被害者、双方のリンクを上手くまとめた完璧な題 "The Silence of the Lambs" 👮🏻‍♀️🦋
李