李さんの映画レビュー・感想・評価

李

憐れみの3章(2024年製作の映画)

3.6

civil warと迷って人の少ない方へ。哀れなるものたちがそこまで好みではないのだけど…監督とキャストのネームバリューに負けて結局観に行ってしまう。訳の分からなさで村上春樹の短編を連想するなどした。>>続きを読む

月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

英会話の先生🇮🇱にSF映画が1番好きという話をしたら、Moonが詩的でおすすめだよと以前教えてもらった。イアン・リードのFoe、この作品にインスパイア受けてる?と終始思った。Black Mirrorに>>続きを読む

サイン(2002年製作の映画)

3.7

「神のサインや奇跡を信じるか
幸運をただの幸運と思うか
この世に偶然はないと考えるか」
I OriginsやNopeが過ぎる。宇宙人の侵略による世界の混乱を描くわけではなく、その中のある一家の混迷
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エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

4.1

「人間は感情的で愚かな行動をする。
君が彼らを守るんだ。」
IMAXレーザーで鑑賞
劇場で見た予告とケイリーちゃんに惹かれて。難しいことは何もいらなくて、ただ縮み上がりたい一心でホラー映画を劇場に観
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モンキーマン(2024年製作の映画)

3.8

観たい映画が溜まっているので休みますと上司に言い有給を取った日、2本観た‪☀︎ ジョーダン・ピールという単語にまんまと吸い寄せられ、公開が楽しみだった作品。今回は1年分の暴力を摂取した。まずなんと言っ>>続きを読む

フォールガイ(2024年製作の映画)

3.8

劇場で見た予告で惹かれて。前売券を握りしめて終映前日にやばいやばいと駆け込んだ。疲れている時ほどハリウッド色全開映画のなんでもアリ感が助かるし、David Leitchという単語で既に心躍る。この平均>>続きを読む

エイリアン(1979年製作の映画)

3.8

"良心や後悔に影響されることのない完全生物だ"

今作に関してあまり内容を知らず、僅かな地球外生命体と仲良くなるハートフルな話の可能性に終始賭けて観た。宇宙でエイリアンに遭遇するだけ(大事件だけど)の
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デッドストリーム(2022年製作の映画)

3.5

ド直球ホラー映画🪬YouTuber魂を見た。全くもって怖くはなくて、ビビり散らかすショーンのナイスキャラと愛すべき低予算&コッテコテ感でニヤけてしまう。精神攻めの凝ったホラー映画も大好きだけど、こうい>>続きを読む

2048:ノーウェア・トゥー・ラン(2017年製作の映画)

-

2049の冒頭でKに解任されるサッパーの話。レプリカントらの随所に見える人間らしさと、その反面その後辿る運命のやるせなさが好きだなとblade runnerの世界観を思い出しながら思う。デイヴ・バウテ>>続きを読む

ポライト・ソサエティ(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

monkey manと今作の公開をとても楽しみにしていたのだけど、最近劇場に足を運ぶ気がなかなか起きず、重めの腰を上げて観に行った。ひょんなことから悪に立ち向かうEEAAO的な映画かと思っていたのだけ>>続きを読む

キャリー(1976年製作の映画)

-

BRUTUSのホラー特集を読んでいたらホラー気分に。これはホラーなのか…?終盤以外大体どこで止めても青春映画に見えそう。映画界でも上位に食い込むやば母とキャリーに対するいじめがあまりにひどい。思いのほ>>続きを読む

マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

3.7

大好きカウフマン🌈ファシズム映画か何かかと思っていたけど、全然そんなことなかった。何食べたらこんなの思い付くんだの極み。7と1/2階の意味の分からなさから惹き込まれ、コメディしつつ映画に満ちた救いよう>>続きを読む

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.0

「今の時代や自分を理解したいなら、過去から始めるべきだよ。歴史は過去を学ぶだけでなく、今を説明すること」
公開時期バグりすぎて劇中のクリスマスムードと現実の外気温のギャップで風邪引きそう。舞台の70s
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めくらやなぎと眠る女(2022年製作の映画)

3.9

昨晩「めくらやなぎと、眠る女」を再読し鑑賞。日本人同士なのに会話めっちゃ英語なのなんかわろけてしまって、良い子に吹替の方が私は良かったかもしれない。表題作オンリーで駆け抜けると思っていたため、様々な短>>続きを読む

フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(2024年製作の映画)

3.7

fly me to the moon 👨🏻‍🚀🚀🌘
このあまり惹かれない(※個人の感想です)ポスターと劇場で見た予告の情報のみで鑑賞したため、作品の規模感に初手からたまげた。画面の演出が凝っていて目が
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ヴィジット(2015年製作の映画)

3.7

こんな祖父母最悪すぎる(笑) シンプルに結構怖くてホラー映画として楽しめた。まだまだ未鑑賞作品の方が多いからあれだけど、私のイメージするシャマラン映画(テーマが斜め上を行ってそのまま独り歩きする感じ?>>続きを読む

プリデスティネーション(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

"時と愛と未婚の母"
製作側は特に意図していないかもだけど、というか私が勝手にしただけかもだけど、ポスターがミスリードを促していてナイスです。どう見てもミッション8ミニッツ系の運命変えたるぜ映画だもの
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フェラーリ(2023年製作の映画)

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ドゥニ・ヴィルヌーヴが傑作言ってて興味を持った映画。あと今更ながら最近非英語圏のA24的存在NEONを知り、注目を始めたため(自分の記録用にタグも作ったよ🔖)。アダム・ドライバーに似た俳優さんもいるん>>続きを読む

オオカミの家(2018年製作の映画)

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ボーはおそれている鑑賞時に私の1番好きなシーンを手掛けた監督さんらの作品と知り興味を持った。想像以上の怪奇さだった、唯一無二の作品すぎる。ヤン・シュヴァンクマイエル好きな人好きそうと思いながら観たけど>>続きを読む

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

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フレディたちが大暴れするジャンプスケア多用型脳筋映画かと思っていたら、思いのほか話が込み入っていて笑った。"毎日夢の中で決別できない過去に戻る"サブミステリーに振りすぎていて、ホラー映画としてはあまり>>続きを読む

ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

3.9

英会話の先生🇺🇸に教えてもらった映画①
昔の映画だから映像はチープだけど、お話が唯一無二でおすすめだよと言われたのだけど、まさにそういう映画だった。クローネンバーグの初期映画を彷彿とさせるヌメっとした
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墓泥棒と失われた女神(2023年製作の映画)

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ポスターと題名がとても好きで観に行った。"忘れられない女性の影を追う男"の入りは好きなのだけど、こういう解釈して咀嚼する段階に行き着けないよく分からない映画を退屈に感じてしまう性分のため(私の理解不足>>続きを読む

ブルー きみは大丈夫(2024年製作の映画)

4.2

劇場で前売券を購入する際に"きみは大丈夫"まで発するのが恥ずかしくて、「ブルーとホールドオーバーズのムビチケください」と伝えたところブルーピリオドだと間違われて、「きみは大丈夫の方です…」と結局発する>>続きを読む

セーヌ川の水面の下に(2024年製作の映画)

3.5

サメ映画初めて観たかも。考えているようで考えていない登場人物が多くて、それに対しサメも容赦ない。パリの街とサメの背ビレのちぐはぐ感が面白くてCGと映画の無限の可能性を感じたりした。リリちゃん強すぎ😞怖>>続きを読む

メイ・ディセンバー ゆれる真実(2023年製作の映画)

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エンドロール中何も感想が浮かんでこない稀有な体験をした。好き嫌いの話ではなく、この曖昧さに何を感じたら良いのかよく分からなかったという気持ち。人間関係において自分以外が抱える本心は誰にも一生分からない>>続きを読む

パッセンジャーズ(2008年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「嘘には真実の一部が紛れ込んでいる」
シャマランの代表作的な、オチを知らずに観るべき映画。マイベストムービーのI OriginsやA Ghost Storyもそうですが、予期せず自分の前に死が現れた時
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クワイエット・プレイス:DAY 1(2024年製作の映画)

3.9

折角なのでIMAXで鑑賞
2作目を劇場に観に行った際の自身の感想に「Day1が1番面白かった」と記載があり、本当に製作されたよと歓喜。劇場でジャンプスケアにビビる時間がとても好きなため、楽しかったです
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オペラ座の怪人 4Kデジタルリマスター(2004年製作の映画)

4.1

映画館で観れて嬉しい!出社前に観たせいで余韻があっという間にどこかへ飛んでいってしまったけど。。映画美術、音楽、キャスト、画面が常に美しく随所で涙。悲劇ながら真実の愛に触れる物語を追体験し酔いしれる。>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.9

ハッピーに振り切った映画に久しく触れていなかったため、謎の困惑と同時にシンプルに感動した。初デートにこういう映画選んどけば大体の物事が上手く運びそうな、老若男女楽しめるアクのない良い映画。なんだかメリ>>続きを読む

ザ・ウォッチャーズ(2024年製作の映画)

3.8

"死ぬなら名前があった方がいい"
劇場で再三観た予告がかなり好きで。
♪Le carnaval des animaux, Le cygne 🦢:)
シャマラン家の新星ということで楽しみな気持ちはもちろ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2

大学時代からずっと行きたかった鵠沼海岸にあるシネコヤさんにて。

日常は物語に溢れてる。電車で読書をしている時に紙に落ちる陽の光や少し開けた窓の隙間から聞こえる雨音、名前も知らない人たちの会話が聞こえ
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チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

3.7

"誰もが君に恋をする"
終始なんだかドキドキしてしまう刺激的な映画。世の中既にたくさんの映画があるけど、まだまだ唯一無二の新感覚な作品は作り出せるんだな。理性も理屈も不在の愛のゲームを、テニスという目
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

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依提亜さんが手掛けたお薬のパンフが可愛すぎてそのために観に行きたいなと思いつつ結局スルー。承認欲求界でも出没頻度の高いマウントマンや会話泥棒あたりが可愛くすら見えてくるレベルの承認欲求の鬼。この概念に>>続きを読む

乗り出し危険(1985年製作の映画)

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大好き過ぎて一時期毎日観ていたMr. Nobodyの元作品。こんな映画があったのか〜別れる両親のどちらについていくかでその後の人生は大きく異なるものに。"何も選択しなければすべての可能性は存在する"お>>続きを読む

ドライブアウェイ・ドールズ(2023年製作の映画)

3.5

Love is a sleigh ride to hell 🚙👩🏻‍❤️‍💋‍👩🏻💟
challengersと迷ってこちらへ。イーサンコーエン初単独作+この素敵すぎるポスター!楽しみにしない理由がない
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.5

公開と鑑賞がとても楽しみだった作品。最近スリラーというジャンルが1番くらいに好きなのも相俟ってかなりハードルを上げてしまい、更なるとんでも胸騒ぎを欲してしまった部分は否めない…ハネケやアリアスターが挙>>続きを読む