キッチー

羊たちの沈黙のキッチーのレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
4.0
再鑑賞ですが、1991年の映画なので前に観たのはもう30年ちかく前になるんですね。個人的にはプロファイリングやサイコパスというのはこの映画で知りました。
当時、公開から少ししてDVDで鑑賞したので、原作を読んでから観ました。ちょっとしたブームになっていて、どこの本屋も原作が平積みになっていたのを思い出します。

物語は、
連続猟奇殺人が発生、犯人はバッファロー・ビルと呼ばれるようになるが、全く手掛かりがない。しかし被害者の殺害方法から犯人はサイコパス的な性癖も持ち主であると推察され、捜査官たちは似たような性癖を持つ犯罪者たちからヒントを得ようとする。
FBIの訓練生だったクラリス(ジョディ・フォスター)はクロフォード主任捜査官(スコット・グレン)から収監中のハンニバル・レクター博士(アンソニー・ホプキンス)から事件の犯人にたどり着くための情報協力を得るよう任務を与えられる。しかし、彼は人食いハンニバルと言われるサイコパスであり、精神医でもあった。レクター博士と何回か面接を重ねることで、犯人に近づいていくが...
という話。

レクター博士とクラリスの心理戦から目が離せない。初見の時はクラリスが一方的に追い詰められていく感じが凄く印象に残っていましたが、今回は案外クラリスも善戦してたなって印象に変わりました。前回は原作読んだばかりで相乗効果があって余計クラリスに感情移入してしまったのかも。でも、レクター博士の掌の上なのは変わらないんですけどね。

アンソニー・ホプキンスの目が怖すぎる。瞬きをしないので吸い込まれそうな迫力でした。デザインのせいか拘束具着けてても怖いし、狂犬のような人物。ラストも不気味でした。
ジョディ・フォスターは、知的で強いけど心の中の弱い部分を徐々に侵食されていく女性をリアルに演じていましたね、こちらまで苦しくなってきました。
とにかく、小道具も凄く気持ち悪くて、現場写真や蛾とか地下室とか...夢に出てきそうなレベルでした。
でも、レクター博士のクラリスと羊の絵はなかなか美しく描けてましたね。前回は見落としてました。


スリラーサスペンスの傑作、アカデミー主要5部門受賞作品。
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