しゅん

たそがれの女心のしゅんのレビュー・感想・評価

たそがれの女心(1953年製作の映画)
-
細かい反復(ドアの開閉、螺旋階段の昇降、ダンス)の連続を広い反復(列車の見送り、教会での祈り)が包み込む!それは小さなコメディが大きなメロドラマに含まれていることと同義で、まるでリフとコーラスのあるポップソングのような構造の映画。しかも列車の部屋番号は13から11になり、教会はワンショットから少し細かいカット割りへ変わるという反復の中の差異まで含まれてて、構造が鮮やかに固い。そしてプロットはとんでもなく緩い。
女は聖書を落とし、男はステッキを落とす。その時点で運命は決まってたような感覚が残ります。

ダニエル・ダリューはなんだか苦手。破けた手紙が雪に変わるところは素晴らしいなぁ。
しゅん

しゅん