Yoshishun

スプライスのYoshishunのレビュー・感想・評価

スプライス(2008年製作の映画)
3.6
短評

ワンシチュエーションスリラーの傑作『CUBE』のようなものを期待すると肩透かしを喰らう。
ヴィンチェンゾ・ナタリ監督が念願の企画を映画化した変態SFスリラー。
ギレルモ・デル・トロ、ジョエル・シルバーなど制作陣はやたら豪華だが、金をかけたB級作品となっている。

暗い過去を持つ夫婦の禁断の生体実験。ナマコのような物体から産み出された人外生物は、さすがデル・トロが関わっているだけあり気持ち悪さMAX。一々それが動く音、鳴き声でさえも生々しすぎるので、食事中の鑑賞は一切勧められない。

禁断のそれが、徐々に成長していくにつれ、夫婦間の価値観も逆転していく展開が斬新。エイリアン映画史に残る驚愕の濡れ場もかなり強烈だ。
オチは残念ながら予想の範疇だったり、前述の通りサプライズ要素は皆無であった。
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