スプライスの作品情報・感想・評価

「スプライス」に投稿された感想・評価

sugenon

sugenonの感想・評価

3.4
「CUBE」が有名な奇才ヴィンチェンゾ・ナタリ監督によるSFサスペンスホラー。
天才遺伝子科学者夫婦、クライヴとエルサは人間と数種の動物の遺伝子の合成に成功、新種の生命体を誕生させる。ドレンと名付けられたそれは、両生類、鳥類、爬虫類、哺乳類と見た目を急速に変貌させ、遂には人間の女性の様に成長し、そして自我に目覚めていく。

「エイリアン」「ライフ」「ジュラシックパーク」「バイオハザード」など、元からある生命体を人間の手で誕生させたり、進化させたりする映画は数あれど、完全に0ベースから新生命体を作り出した映画は初めて観たかも。

人がヒトを創り出すのはやっぱり倫理観の上でタブーだから、ヒトじゃなきゃいいんじゃね?大丈夫!とりあえず受精卵が着床して生命体が出来るまでにしとくから。と思ったら、上手くいって意外に早く産まれちゃったから、育ててみない?変態するのも、成長スピードも速くてすぐに死ぬって!とか言ってたら、ああもう!最近全く言うことを聞かないからシッポ切るね!

何がホラーって創造者とはいえ、エルサのその自己中振りが恐ろしい。旦那のクライブの言うことはほぼ聞かず、その時の気分次第で行動し、ドレンが自分の思い通りにならない時の不機嫌さや、不満を爆発させる態度とか、育児ノイローゼの最悪なパターン。劇中少し語られる、自身の母にも愛されなかった過去を繰り返してしまっているとも見える。

子に対する、親の行き過ぎた愛情や期待は毒にしかなりませんよ、という警鐘を鳴らすシナリオだったのかも。というのは少々穿ち過ぎかな笑。

クライブの結末
エルサの結末
ドレンの結末
大体、想像の範疇だったので無難なラストにしたなあという印象。「CUBE」の様に想像できないラストとか、取り返しがつかないぐらいがオイラの好みです笑

*蛇足で。
前述した「ライフ」は宇宙空間で人間が孵化させてしまったエイリアンに一人一人襲われていく王道パターンのシナリオだし、クリーチャーにもあんまり魅力がなかったんだけど、最悪なラストが秀逸で好きな作品です。レベッカ・ファーガソンもお綺麗で眼福です。
kokeshi

kokeshiの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

サラ・ポーリーの科学者が、女のめんどくさいところをかき集めたようなヒステリックな女で、素直にイライラしながらも、映画的にはおいしいので頑張って鑑賞。

この映画、先が読めるようでいて、悪い意味で裏切られるのね。

最初に出てくるデカいナマコみたいな生物(ジンジャーとフレッド)、明らかに後程共食いしそうな雰囲気がプンプンするのでめちゃめちゃドキドキ。
→期待を裏切らない血みどろぶりに満足である。血糊も2段階で降り注ぐ親切さ!

さて今回問題になるクリーチャー、産まれたときはナマコの延長みたいな感じだけど、最初から毒針がある!後程刺されるんだろうなーとドキドキ。
→これも期待を裏切らないぶっ刺しぶりだったが、毒はどうなったのか???

クリーチャーがメスのようだとわかった時点でスピーシーズ的な展開をウッスラ想像するが、これも当たっていた。

しかし、、、
スピーシーズはめちゃめちゃきれいな女だったが、これはどうなんだぜ???
ナマコから脱皮した時点では、
耳がないウサギにドジョウのひげをつけたような顔、体はスフィンクス(猫のほう)、脚はカエル?
といった具合で、質感は鶏肉だった。前肢はない。
ここから美女になるとしたらかなりいい感じなのに、なんか美女には到底勘定できない感じだったわ、、、萎える。

ジンジャーとフレッドでかなり期待値が上がってしまったので、どんどん残念になってしまった。うーん。もったいない。

このレビューはネタバレを含みます

こういう謎の生物?人外系の生物が出る映画は観ていて楽しい。実際にいないのでいたらいいなぁと思ってしまう。ただすごく性格が人間っぽく育ってしまうのが少し厄介だと思った。あと自分の遺伝子を入れてしまうのもなぁ…と。男の人を誘惑しているシーンは面白いなぁと思ったし興味深かった。あと、私ならもっと優しく接してあげるのになぁとか思って楽しかった。
最後は結構嫌な終わり方で、このあとどうなったんだろうととても気になった。
yuukun46

yuukun46の感想・評価

3.2
ザ・フライとインビジブル好きなひとなら割と楽しめると思います。両作が天才科学者がの個性が強めに描かれてたのに対して本作は割と早めに創造物が出てくるので関係性が面白かったです。
最後はエイリアンっぽい終わり方だったので続編あれば見たかったなあ。
Cettia

Cettiaの感想・評価

3.3

発想は良しだけど不気味で吐き気がした。でも割とすきかも。

SFと人間の業をめちゃくちゃ最悪な混ぜ方しましたよって感じ
いろんな意味ですごく気持ち悪い
のであんまりおすすめしません
けど観たらいろいろ衝撃だしおもしろいかも
好き嫌いが分かれると思う
私的には嫌いではない‼何か綺麗と醜いものの間でドレンが嫌いになれないね~
内容はあえてふせて…
一人で見るといいと思います、はい。
何か誰かと見ると気まずいと…思う?
ケリー

ケリーの感想・評価

1.8
久しぶりに見た!探求心とスケベ心から生まれた疑似スピーシーズ!カテゴライズ不能な迷走映画。


まず始めに、スピーシーズといえば第一作「スピーシーズ種の起源(1995)」から始まる4部作とアルマゲドン並みに多い派生作品で今なお映画ファンから愛されるアメリカの金字塔的名作映画である。
中には小さい頃になんとなくゴールデン洋画劇場をつけたらやっていてお茶の間が凍りついたという人もいるのではないだろうか。安心してほしい、私もその一人だ。


内容としては宇宙に向けたメッセージからの返信に『未知のDNA情報』があって人間と組み合わせたら美少女生物”シル”が誕生するというもので、その目的は多種と交わり子孫を増やす事であり「ねぇ今すぐここで…」的あはーんうふーんな展開がありつつも「ぱっくんちょするつもりがぱっくんちょ」されちゃう映画なのである。うむ、立派なSFホラーだ!ここから先は是非自分の目で確かめてくれ!

(”シル”の本性はエイリアンをデザインしたH・R・ギーガーが造形を担当しているのでそういう意味でも必見である。)




さて、このスプライスもスピーシーズ同様新種発明や異種姦という物語のコアの部分は共通するので本作でも同じように艶かしいシーンが有るかと言えば、実はそうでもない。
所謂エロティシズムや背徳感を覚えることなくあっさり見れるので濡れ場的なものを欲する方々の期待には応えられないだろう。
それよりも種の創造と野心に囚われた研究者にフォーカスしている。
つまりエロ目線で見るものではないのである。
かといって絵面が万人受けするわけでもない。

例えば、いかにもオタク風な遺伝子工学者のクライヴとそのパートナーである妻のエルサが3年に及ぶDNA結合実験の結果、まったく新しい種類の生命体を生み出したのが


どうみてもちん○こです。


そのちん○ぽみたいな生き物が2本もうねうね保育器の中を動き回る様が非常に気持ち悪く、私の本能が直視する事を拒否していた。あれはゴキブリを見た時の嫌悪感を彷彿させる。
そして亀の頭頂部からオゴノリのような触手が出てきた時点で私は無意識にお昼ごはんの事を考え出した。これはそうやって意識を逸らさなければ自我が保てなかった脳の自己防衛反応であり、論文を書けばネイチャーに載る事は間違いない。


さてそのぽこ○ちん生物をラボにいる弟に預け、二人はついに分水嶺を越えてヒトの卵子を使い新たなDNAを作り出してしまった。
自身の研究結果を確かめたい一心のエルサは「先っちょだけ!先っちょだけだから!」と薄い本の主人公のように胚が分裂するのを確認したらすぐに止めるからと無理やり人工胚を人口子宮へ着床させる。
そしてその人口子宮から取り上げた新しい生命体が…


足の生えたち○こである。


恐竜のようなシルエットだが質感は肉々しく、それでいてCG感は否めない。現代奇術のハイブリッドだ。
二人はそれにドレンと名付けことあるごとに処分すべきだとか人類の発展のためとかで口論しつつも奇妙な3人生活が始まるのである。


大きくなったドレンは不気味の谷を越えようとする爬虫類のような姿で、これもギリギリ観賞に堪えるビジュアルとなっておりイマイチ画面の中に没入しきれない。それは隙あらば私の脳が昼食のメニューを考えてしまうからで、映画を見ながら意識と無意識を操る脳トレまで出来てしまうという監督の粋な計らいなのは言うまでもない。

このドレン、頭に毛は無いのだが眉毛とまつ毛はある。途中人形を与えられて自分との容姿的な違いを理解している風なシーンがあるのだが、最後までウィッグを被ったりはしなかった。
想像して頂きたい、ちょっと綺麗な瀬戸内寂聴がワンピースを着て踊るのである。うん、なんかホラーらしくなってきたぞ。


そのまま人間っぽい生活を仕込まれていくかと思ったのだが、母親代わりのエルサから与えられる愛情というのはどうもペットや所有物に対するそれのようであり、あくまでも自分で生み出した研究実験体なだけという側面を都合の良い時だけ強調している節があった。
しまいには歯向かったからという理由で彼女の身体を拘束し勝手に手術までしてしまうシーンが衝撃的で、まさに子を虐待する母親そのものである。
かと思えば執着したり涙を流したりと独善的で自分勝手な感情を持って接しており、その理由は終盤まで明かされない。


対してドレンから見たクライヴは父親ではなく異性であり、成熟した彼女に何かを見た彼も一線を越えてしまう。このあたりの描写は本家スピーシーズほど生々しくなく、あくまでもちょっと綺麗な瀬戸内寂聴が男の上に跨っているのみであると伝えておきたい。



基本的にはふたりとも思考がぶっ飛んでいるがクライヴの方にはまだ倫理観が残っているようで、最初から最後まで自制と研究の中止を訴える彼の姿が私にとってせめてものの救いだった。

にしてもエルサの”子育て”は非常に身勝手で見ていて気持ちの良いものでは無かったし、登場人物のキャラクターと行動の乖離や矛盾を無視できるほど話に吸引力も無かった。お色気要素ならフジの昼ドラには勝てないし、科学者が一線を越えてというなら愛とジョニデが見れるセンデンスの方がお得である。



「CUBE」を作っていたあの頃のヴィンチェンゾ・ナタリはどこに行ってしまったのかと憤ったが、後半申し訳程度にスプラッタ表現が出てくるのみで終始静かである。つまりこの映画はグロ系統のものでもないようだ。

実際には子育てとは、生命を育み営むこととは…のような趣向が見えないでもないかなという所だが、そこにいくまでの壁が大きかった。だって映ってんのほぼちんこじゃん。
べん

べんの感想・評価

3.0
なかなか面白かった
前半、後半で2人の考えが変わるのが。科学者としてなのか人としてなのか、母性なのか、
シバタ

シバタの感想・評価

4.0
序盤でB級かな?と思っていたけどそんなことはなかった
奥さんと旦那の考えが、話が進むにつれ擦り変わっていったり、ドレンの成長につれて周囲の環境が壊れるのは楽しめた

稀に見る良いオチでニッコリ
奥さんはちょっとホンマに科学者か?というシーンが多かった
ダメな事するのが人間?

B級楽しむつもりだったが鋭い作品だと思った。
シェイプオブウォーターを思い出した…(製作総指揮にギレルモ・デル・トロいるのも納得)

製薬会社の研究所で遺伝子の結合を研究しているカップルのクライヴ(エイドリアン・ブロディ)エルサ(サラ・ポーリー)はある生物のオス&メス誕生に成功(卑猥な造形🤣だけど研究員大真面目なのも笑える)
さらなるステップへと暴走するエルサは人間の遺伝子を結合させ異形の生物をつくりだしてしまう(これも頭部が🤣)
ドレンと名付けられた生物は次第に人間味を帯びた容姿となっていく…
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ふと思ったのは稀に違う動物が交尾しちゃって出来たミックスいるけどあれって繁殖という本能だけ?
進化しようとする遺伝子が異種との融合を望む思考を持たせる事があるかもしれないなぁとか考えたり…(もしかしたら人間も)無い?😅

後半からの生理的な気持ち悪さのインパクトが大きいがそれだけじゃなく母性や男女が抱える問題がドレンの存在によってあらわになっていくドラマも良い。

エルサがエゴ丸出しで👍(結構ムカつく)

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