スプライスの作品情報・感想・評価

「スプライス」に投稿された感想・評価

なめ

なめの感想・評価

2.8
ナタリ監督っぽい雰囲気にわくわくしつつ、でも主人公のクズっぷりに感情移入できない。途中から「虐待」「遺伝」「環境」と深みのある話になりかけて、最後はホラー映画っぽいノリで終わる。
話の展開が主人公のクズさ頼みじゃなく、もう少し工夫してあれば僕の中で良作になりえた作品。

このレビューはネタバレを含みます

 

自宅にて鑑賞。カナダとフランスの合作。“フレッド”と“ジンジャー”の造形を始め近親相姦等、性的な暗喩や倒錯が鏤められフロイト派の連中が悦びソウな内容と描写。ホラーとしてはやや弱いが、展開に惹き込まれる。科学者の暴走とそのラスト、少ない登場人物等はD.クローネンバーグの『ザ・フライ('86)』を想起。“ドレン”は山羊の頭でこそないが、両性具有で翼を持ち山羊の肢と西洋の悪魔の印象。“エルサ・カスト”のS.ポーリー、ドコかで観たと思ったら『ドーン・オブ・ザ・デッド('04)』の“アナ”役だった。60/100点。

・ロゴを絡めたオープニングが良かった。選曲が洒落ており、インモラルでともすればグロテスクな内容とのアンバランスさが際立つ一方、作品全体をマイルドに包括していた。倫理的な問題もソウだが、生化学的にもかなり無理な設定や描写がある様に感じた。異形との性交シーンは手塚治虫のマンガか、『ポゼッション('81)』のI.アジャーニを思わせる。

・S.ポーリー演じる“エルサ・カスト”とA.ブロディ演じる“クライヴ・ニコーリ”の役名は、それぞれ『フランケンシュタインの花嫁('35)』で“ヘンリー・フランケンシュタイン”博士役のC.クライヴ、“メアリ・ウルストンクラフト・シェリー”と“怪物の花嫁”の二役を演じたE.ランチェスター(エルサ・ランチェスター)から採っていると思われる。

・鑑賞日:2011年11月14日
★☆ 某サイトより転載 ☆★

 
めるな

めるなの感想・評価

3.3
おもしろいという言葉はまったく適当でない後味サイテーな映画だけど、ストーリーや展開、映像もそれなりにできは悪くない、よい作品だと思う。

でも、見る人はメチャクチャ選ぶ。
基本映像的には気持ち悪いし。
なにより、科学という都合のいい言葉で飾ったエゴと傲慢と性欲にまみれた救いようのない「人間」という怪物を延々見せられるのに耐えられない人はやめたほうがいい。
人間のおぞましさは先日見た「ミスト」を遥かに上まわってた。最後の最後まで。だって望んでやってるんだからホントに救いようがない。
あーみ

あーみの感想・評価

3.4
TSUTAYAの端っこに「SFホラーならこれ!」というPOPに飾られ置いてあったので、興味をそそられ借りてみることに。

入りは海外ドラマ「フリンジ」を思わせるイメージでした。遺伝子操作やらなんやら聞こえは面白いけど全くわからない分野のお話にワクワク。

得体の知れない生物を生み出すことのメリット等々は私にはわかりませんが、とにかく凄いことをやってのけたんだということは理解。何かの薬のために?作っていたのも理解。そしてそれが人智を超えるレベルのことで対処しきれなくなっていくという、クリーチャー×科学者(化学者?)の王道ストーリー。

とはいえオカズがいろいろと面白かったので、SFホラーってこういうものなのかーと思いながら見ていました。

主人公の、実験対象物(産み出した生命体)が育つにつれ愛着を持っていくという女性本能が垣間見える様子、反抗されると否応なしに制裁を加えるという化学者の顔が出る様子。
これらの振る舞いは、イメージ上の化学者らしい、かつ子どもがいない女性という設定にもぴったりのように思えました。初めて子どもができたときのような、愛しさと葛藤と怒り。

個人的にも中盤まではクリーチャーに愛着を持ち始めておりましたが、いろんな意味でのどんでん返しで後半は「おおおまじか」とぼやきながらの閲覧。

ラストはこれまた今後の空想に浸るような終わり方。この夏休み、時間をもて余したときにでもいかがでしょうか。
個人的にはこのマッドサイエンティスト系も好みなので面白かったです。
saki

sakiの感想・評価

3.5
見終わって2日たちますが後味が最高に悪かったっていうのと、まだ不快感というか色んな気持ち悪さが残ってます。この先忘れられない映画になりそう…。
面白かったっす。笑いもあるし。でもラストがありがちっつーか小さくまとまった感じっす。
蛇苺子

蛇苺子の感想・評価

3.2
科学者夫婦が遺伝子操作で異形を生み、
実験をしながらも親のような
愛情を持ち始める。
CGが少しチープだったのが残念。
サスペンス、SF、クリーチャー、、、この作品に興味を持ったなら、ここまでは予想通りでしょう。
ところがまだまだ底が深い。スリラー、スプラッタにモンスターパニック風味から人間の性根まで見せながら、禁忌に次ぐ禁忌で倫理の暗がりを転げ回される。すげえ。
こう書くとすごいヘビーに聞こえるけど、2008年の映画だからCGの甘さと上手さも楽しみながらなんかちょうどよく見れた。映画って感じするなー!

科学者であるクライドとエルサが生み出した“それ”に対して感情移入させられつつ、同時に抵抗感も膨れ上がっていくバランスが良く出来てる。
この2人はどちらもが善であり悪であり、それぞれの立場とそれぞれの過ちを経てそのバランスが徐々に崩れ全てが間違っていくカオスが美しい。
そうして倫理の境界が消えた後でさえ物語が続く虚無感も。母性も父性も雄も雌もぐちゃぐちゃになっていく気持ち悪さも。

クリーチャーデザインも素晴らしい。最初のアレなんか、見たことない姿でいながら絶対見たことあるという絶妙な垣根の上に立ってる。
意外性の無さが露呈する場面や、エグめの展開もあったけど、物語としての構図が整理されてるからこそ楽しめる不快感が最高だった。
評価が低い!!!笑 僕はめちゃめちゃ好きなのに!

まず間ともな人間が出てないところがいいですね!身勝手な科学者で心変わりもコロコロするし、新生物と色々あるし…出てくる人誰一人共感できないとことか観ててヤバいなこの人たちと楽しめる

それとやっぱり新生物もナイスでしたね!展示発表会での尻尾の毒バリバトルは血吹雪MAXでスプラッターとして楽しめたし、人間のDNAが入った新生物はもう幼少期~成長期までずっと化物みたいな気持ち悪さよりも人間に寄ったリアル気持ち悪さがパンチ効きすぎてトラウマ級の絵力だったのがたまらなかった

話の展開とか人間関係模様も二転三転してラストまで楽しめた

マジで2出ないかな笑
saaaay

saaaayの感想・評価

1.9
人間の持つ怖いもの見たさで観たら、
企業側のほうがむしろまともに見えて、個人的なワガママで人とは違うものを面倒見切れず……。どっかでよく聞く話に思えた。

ドレン役の女優さんが今回のために自らバリカン入れてスキンヘッドにしたのが映画よりもパンチきいてる。
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